階段を降りるときに膝が痛いひとつの要因と対処方法

医者に変形性膝関節症といわれ、膝の痛みに悩んでいる方の中には「変形しているから仕方ない」と思っている方も多いのではないでしょうか。

しかし、関節面にある軟骨はすり減っても、残存していれば骨が痛くなることはないです。なぜなら、軟骨に痛みを感知する神経は存在しないので。

階段の昇り降りで膝が痛くなるのもそうです。変形が原因となっている方もいますが、多くはそれ以外が原因になっています。

今回は階段昇降時の膝の痛みの一つの原因、それに対する対処方法を解説したいと思います。

膝の構造について

大腿四頭筋(ふとももの大きな筋肉)は骨盤から膝蓋骨(膝のお皿)に付着し、そこから膝蓋腱が脛骨粗面(スネの骨の上の部分)に付いています。

膝の前が痛む理由

高齢になると背中が丸くなりやすくなります。背中が丸くなると、骨盤が後ろに倒れていきます。

骨盤が後ろに倒れていくと、大腿四頭筋(太ももの大きな筋肉)が強く働くことになります(立った状態で身体を後ろに反らせていくと、太ももに力が強く入ると思いますがそれと同じ状態)。そうなると膝蓋大腿関節(膝のお皿と太ももの骨の下端)に圧縮ストレスが高まり、痛みにつながります。

また、股関節(足の付け根の関節)も使いにくくなるため、膝だけに体重負荷が集中しやすくなります。

痛くならないようにするためには

①支えている方の足は、曲げていく際につま先よりも膝が前に出ないようにすること

股関節もしっかり曲げながら降りること(お尻を後ろに引きながら足を曲げていくイメージ)

イメージがつきにくい場合、まずは手すりを使用したり、椅子からの立ち座り練習で意識していくと良いと思います。

さいごに

今回解説した内容は、あくまでも一例です。膝の痛みというのは多岐にわたります。

強い痛みがある方はまずは病院の受診をしましょう。

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