平均寿命と健康寿命

はじめに

私はリハビリ病院に7年間勤めており多くの高齢者の方を見てきました。同じ80歳でも、

①病気知らずでシルバー人材やゴルフなどの趣味をいまだに継続できている人たち

②転倒を繰り返し、骨折を何箇所もしている、介護者がいないと生活ができない人たちがおり、

①と②、なぜ同じ年齢なのに全く違う状態なのかと新人の頃はよく疑問に思っていました。

しかし徐々に違いがわかるようになってきました。

中には不運にも病気になってしまった、不慮の事故から徐々に動けなくなった人もいましたが、断言できることは、②の人でも生活習慣、運動習慣から間違いなく防ぐことはできた人たちばかりということです。

平均寿命と健康寿命

みなさん、健康寿命という言葉は聞いたことがありますか?

何歳まで生きられるかを示す言葉を「平均寿命」というのに対して、

何歳まで健康で生きられるかを示す言葉を「健康寿命」といいます。

病院に勤めていると、「もう長生きはしたくない」と訴える方は少なくないように感じます。

しかし、その多くの場合が要介護状態となってしまっている方々であり、「もう家族に迷惑をかけたくない。」「こんな状態で長生きをしたくない」という考えが念頭にありました。

健康な状態であれば長生きしたいと誰もが思うと思います。

60歳を超えると一気に身体の衰えが出てくると言われています。身体が硬くなってきたり、筋力が落ちてきたり、バランス能力が落ちてきたりします

しかし、これらは十分に防ぐことが可能と考えています。

健康寿命を延ばすには活動量が重要

老化による身体の衰え方は個人差があります。

腰椎が丸まってくる人、胸椎が丸まってくる人、膝が曲がってくる人などその人の生活習慣、姿勢などから衰えていく部分は変化します。

衰え方に個人差があるということは、それぞれやるべきことは違ってくるということです。

しかし、しっかりと歩くことは全員に共通して行うべきなのは間違いありません。

1日の活動量として、60分以上、8000歩以上の歩行が推奨されています。

歩く習慣があまりない方はまずは2000歩など、無理のない範囲、続けられる量から徐々に増やしていけば問題ありません。継続することが大事です。

歩くときは、歩幅をなるべく大きくし、やや速歩きで、腕を大きく振ると身体全体の柔軟性、筋力を向上させるには有効になります。

さいごに

日々の活動量がこれからの老化を防ぐことにつながります。

栄養はもちろん十分にとりながら、無理のない範囲から歩くことで身体が強くなってきていることを実感できると思います。

みなさんに負けないように私自身もやるべきことを頑張っていきます。一緒に頑張っていきましょう!

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